『たったひとつの恋』北川悦吏子
今日の通勤時間は、なに読もうかなぁと手に取ったのがこれ
キングとか平山夢明とか、ホラー小説やサスペンスばっかり読んでるのもなんなので。いいじゃない?たまにはこういう小説も。 あ、ちなみに北川女史の作品を小説として読むのはこれが初めてです。
- 作者: 北川悦吏子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
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まぁ、とにかく…
すんげーベタでした
感想はこれに尽きるね。
ここまでベタにモノローグとか挿入してる小説、はじめて見たよ。 なんか、小中学生の頃よく読んだ、少女向けの恋愛ライトノベル読んでる気分。 あとやっぱりドラマ仕立てな感じが強いですねぇ。
町工場で働く若者・弘人と社長令嬢・菜緒の格差カップル。 散々悩んだ挙句、結局結ばれた二人の前に代わるがわる立ちふさがる壁。
- 菜緒が、弘人の家に来ているときに、弘人の元カノと遭遇。
- 菜緒の不注意で、病気がちな弘人の弟、ぶっ倒れる。弘人、菜緒にぶち切れ。
- 弘人のおかんが菜緒に、「弘人は他に彼女がいる」宣言。菜緒勘違い。
- 実は、菜緒はかつて白血病患者。
- 弘人の会社に勤めてた社員が、金200万を持ち逃げ。
- 弘人の知人が菜緒にからんで、弘人との喧嘩騒動を起こす。菜緒の兄貴が目撃。兄貴ぶち切れ。
- そのことを、菜緒父も知ってさらにぶち切れ。
- あげくの果てに、弘人のおかん、個人的な借金を返済するために、菜緒父にゆすりをかけちゃった。
などなど…。
ただ、ぶっちゃけ、おいら泣いてました。要所要所で。 マジで自分に負けた気がしたけど、泣いちまったんだよ!!! 廉とか菜緒をかばうシーンとか、すげぇ泣いた。電車の中なのに鼻ぐずぐずだった。 別れのシーンとかぶっちゃけなにも感動してないのに、なんか泣いた。いや、マジわからんけど。
でもさ…最後なんだよ。あれ…(´д`)
ん?菜緒生きてるの?Σ( ̄□ ̄|||)
つーか、生きてるなら、なんで菜緒は待ってられないんだよ (゚Д゚)ハァ?
そいでもって、何年かぶりに弘人と再会したからって、婚約解消するんじゃねーよ。 (・A・)イクナイ!!
そいでハッピーエンドかよっ!!!
( ´ー`)フゥー...
まだ、「男の恋愛は名前をつけて保存、女の恋愛は上書き保存」っていう 『秒速5センチメートル』みたいなオチの方がいいよ!!!
ま、それでも、最後まで
泣いちゃってた私の負けだけどな!
でも、なんかすごいよな。ドラマの話って。 だってさ、序盤、意味なく目立ってた弘人の元カノとか、がらの悪い弘人の知人とか、後半になってまったく出てこないでやんの。まったく触れられなくなるんだもんな。この存在感のなさっぷりはすごい。いや、事実ドラマってこういう展開するものだったわ。
最後、ドラマのキャストを見たんだけど…。 なんと弘人は亀梨君だったのね!!キャー。 でも、私の中で、町工場の若者といったら、萩原聖人なのであった。 『若者のすべて』。なつかしい。
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