それでも人生にイエスと言う

もう、ただの日記だに

小説『感染』塚橋一道

感染―J‐HORROR THEATER (角川ホラー文庫)
塚橋 一道
角川書店
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最後、大爆笑してしまった。期待通りのチープな展開でした。

いやあ…読みづらい本でした。ホント読みづらかった。こんなに読みにくい話はないです。 登場人物が唐突に次々出てきて、で状況描写もいまいちだし、肝心の恐怖シーンは、「緑のどろどろが何どうした?」ということで、全然怖くなかった。(液体系の恐怖は小説で表すのは難しいのかもしれん)

と、ダメだしの嵐してもしょうがないので、なんか本編に対する感想を。

医療ミスにより、患者を死なせてしまった医師・看護師が、隠蔽作業をすすめる最中、緑色の液体に体や内臓が融解してしまう患者を請け負ってしまう。この患者どーすんのよ!ってしているうちに、次々と医師・看護師が同じ症状に罹っていく。すると、このよく分からん症状は罪の意識や後ろめたさを持った人間の心に感染するという。なるほどね。後ろめたくて、医師や看護師は感染しちゃったのね。で、最終的に感染した医師が逃亡して感染は日本全体へ…というところで話は終わる。

って、話のあらすじ&ネタバレ言ってもしょーがないんだって!!

とにかく、緑色のドロくちゃになったとしても、その描写が全然怖くないんだよなぁ・・ウケ狙ってるとしか思えない。

感染した人間の末路は、たいがい「精神的におかしくなる⇒ボフッっと緑色の液体を吐きまくる。」となるのだけど、その展開が早いのなんの。 「ええ?」⇒「えええ?」⇒「えええええええ?もう?」⇒「あら死んじゃった。」の連続。 そして、ラストは本当に大爆笑した!!みんな緑の血ぃ、吐きすぎだって!!

小説でもB級ホラーって作れるんですね。まさにB級ホラー映画を見てるようでした。 今度映画も見ます。