それでも人生にイエスと言う

もう、ただの日記だに

『クリムゾンの迷宮』貴志祐介

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
角川書店
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藤木はこの世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を覆う、深紅色の奇岩の連なり。ここはどこだ?傍ら携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」

うーーーん。サバイバル。

はじめは普通のサバイバル小説…かと思って、読み進めてたんだけど、これがいやはや、貴志祐介らしいグロ描写満載でした。 殺し合い系サバイバルといったら、真っ先に思い浮かぶのがバトルロワイヤルなんだけど、バロロワはどんなにグロくても、チープなんだよな。いわゆるB級スプラッタホラー映画に近い。おいおいやりすぎやて!って突っ込みどころ満載。グロはエンターテイメント!!な私にとってはまさに面白おかしく読める本なんだけどね。 ところが、クリムゾンは純粋に怖かった。というか、この人、殺人死体の描写が怖すぎるんだよ。迫ってくる殺人鬼も!『黒い家』でもさぁ!!

終盤はちょっとアレ?な展開だった気もする。オチはスナッフフィルムか…。 スナッフフィルムの話になると、2chオカルト的になって急に失笑ネタになっちゃう感じw

ところで私の実家にもゲームブックってあったよ。確か兄が7冊くらい買ってた。 「火星の迷宮」はあったかな?確かに似たような本はあった気がする。火星じゃないかもだけど。実は、ゲームブックって難しいのよ。私はいつもバッドエンドでした。

ぶっちゃけこんなダラダラした感想書いてるのは、特段何か感じた小説じゃなかったからだったり(汗)この小説すっごい読みやすくて、かなりのハイペースで読めたの。たぶん3時間くらいで読んじゃったんじゃないかな。でもその分、何も残ってない…という。 ただ、エンターテイメント小説としては一級品なので、読んで損はなし。