それでも人生にイエスと言う

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最近のハンター×ハンターと寄生獣の共通点

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ハンター×ハンター、また連載が始まりましたね。さてさていつまで続く事でしょうね。久しぶりに富樫先生の漫画を読みますが、やはりこの方、漫画の作り方をよくわかってる。コマ割がすばらしい。

さて、ここからネタバレなので、コミックス派の方は退避を。念のためmoreにします。

今回でメルエムが死にますが、その原因は毒でした。ネテロが最終的に使った薔薇の爆弾。これは核兵器で、作中の"毒"とは放射能汚染を指し示していることは、ネット界隈では当然のこととなっています。実は、私自身はこの比喩には気づいていませんでした。ネタバレを踏んでしまっただけなの。そんなネタバレ踏んでも、漫画として十分面白いのがハンター×ハンターなのですが、言いたいのはその話じゃなくて、このエピソードを読んだ時に真っ先に思い出したのが、寄生獣だったということ。

寄生獣」のクライマックス。後藤との死闘にて、新一はゴミ溜め場から拾った鉄パイプを武器として使いました。たまたま、そこに落ちていたその鉄パイプ。絶体絶命の極地で何もしないよりましだ!という気持ちで使ったヤケパチな鉄パイプ。結果、その鉄パイプに付着していた化学物質(猛毒)が後藤に異変をもたらし、新一を救います。

H×Hと寄生獣の共通点。 それは、メルエムも後藤も共に人間の作り出した毒にヤラれたということ。

後藤もメルエムも最高に強い!けれど、悲しいかな生命体であることには変わりないんですよね。生命体である以上、弱点は必ずあり、毒となるものはある。どうやって毒にハメるのかが難儀ではあるものの、殺せないということはない。 生命体であれば火にも弱いのですが、自然界に存在する「火」ではなく、あえて人間の作り出した「毒」で決着を付けてるあたりが意味深い。人間が作り出した「毒」に対して抗体を持つような生物は生まれにくいでしょう。だから勝てない。そんな「毒」を作り出す人間は素晴らしいのか…それとも罪深いのか…。

ミギーは言います。

「結局、人間様には敵わんってことさ」

寄生獣(10)

寄生獣(10)

寄生獣を読んだ事ない人はぜひお読みください。

ちなみに、漫画を語るならココ⇒MangafulDays