それでも人生にイエスと言う

もう、ただの日記だに

初Kindle読破は『マネー・ボール』

ずいぶん前に、DeNAが実践する「マネーボール」というテック・クランチの記事を読んで、その内容がとても面白かったので、いつか見ようと思っていた作品。映画だけと思ったら原作があったのか(そりゃそうか。)Kindleで250円で安かったので買ってしまった。

書いてある内容は、今、私がやっているサービス開発・運営の考え方にも通じることが多々あった。あくまで数字で科学的に事象を捉え、改善していくという姿勢そのものは、非常に共感できる。けど、なんだろうなぁ。このパッとしない感。

問題なのは、私が野球自体にはあまり興味がなく、その科学的アプローチの斬新さに衝撃を貰えなかったことかもしれない。野球にそんなに興味ない人から見ると、この本は、ひたすら同じ事を繰り返しているだけの本なのである。 「野球をビジネスと捉えて効率化せよ。もっと科学的な分析を行えば効率化ができる」と

引き締まった筋肉だとか、早い脚だとかそういう分かりやすいスポーツマン的な見せかけではなく、数字で捉えると埋もれる才能ある人間を見出せる事ができる。まではいいんだけど、メインのビリー・ビーンが全然魅力的じゃないんだよね。なんか、こう、彼の手腕がちっとも伝わってこないのが…なんか残念だった。私は、分かりやすいサクセスストーリーが好きなのです。

作者のあとがきに、作品が出た後、ビリー・ビーンが相当叩かれてしまったことに対して申し訳ないことをした。みたいな事かいてたけど、別にこの作品ってビリー・ビーンこと、そんなにもてはやしてないよね。でも、もてはやしてないのに、随所にビリー・ビーンの姿が変にチラつくから(無理矢理、全部ビリーの功績としてつなげたいのかな。)って感じてしまう。

ろくに読みもしないで叩いた頭の固い古い人間もどうかと思うけど、この作者の描き方もどうかと思う。

ちなみに、日本の球界は米国の球界以上にろくでもないなーって思った最近の記事はこれ 「生意気だ」「日本球界を軽視してる」 メジャー表明した大谷投手の母校に苦情の電話相次ぐ ほっとけ。って感じだよね。

次のKindleデフレの正体 ──経済は「人口の波」で動くにしようかとも思ったんだけど、もっとライトなのが読みたいと思ったので、死神の精度を読みます。